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渋沢栄一の名言

1840年3月16日に現在の埼玉県深谷市血洗島に生まれた渋沢栄一。

その名言には「一人ひとりに天の使命があり、その天命を楽しんで生きることが、処世上の第一要件である」などがあります。

明治維新後、第一国立銀行、東京海上火災保険や東京証券取引所など、多種多様な会社や経済団体の設立・経営に関わり、「日本資本主義の父」とも称される渋沢栄一の生涯と名言をご紹介します。

渋沢栄一の生涯

渋沢栄一

1840年3月16日、渋沢栄一は、武蔵国榛沢郡血洗島村(現在の埼玉県深谷市血洗島)に生まれました。

渋沢家は藍玉(染料)の製造販売や養蚕、米、麦、野菜の生産も手がける豪農であり、栄一も販売や仕入れに携わりました。

18歳のときに結婚し、1861年に江戸に出て儒学者・海保漁村の門下生となりました。北辰一刀流の道場にも入門し、剣術修行のかたわら勤皇志士と親交を深めました。

1863年、23歳の渋沢栄一は尊皇攘夷の思想に目覚めて京都に出るも、長州藩ら勤皇派が京都から追放されたことで志士活動に行き詰まりました。

その後、渋沢は交際のあった一橋家家臣の推挙により一橋慶喜に仕えることになりました。

1867年、慶喜が第15代将軍に就任すると、栄一も幕臣となりパリ万国博覧会に出席するためフランスへ渡航。ヨーロッパ各国で先進的な産業や軍備を視察。将校と商人が対等に交わる社会を見て感銘を受けました。

1867年11月、徳川慶喜は朝廷へ政権を返上(大政奉還)。帰国した栄一は慶喜と面会し、慶喜から「これからはお前の道を行きなさい」との言葉を授かる。

1869年(明治2年)、フランスで学んだ株式会社制度を実践するために商法会所を設立するも、大隈重信に説得され、同年大蔵省に入省。

大蔵官僚として、度量衡の制定や国立銀行条例制定に携わるも、予算編成を巡って大久保利通や大隈重信と対立して1873年(明治6年)に退官。

退官後は、設立を指導した第一国立銀行(現在のみずほ銀行)の頭取に就任しました。

以後、東京海上火災保険、王子製紙、東急電鉄、秩父セメント、帝国ホテル、東京証券取引所、キリンビールなど、多種多様の企業の設立に関わりました。

渋沢栄一は財閥を作らず、「私利を追わず公益を図る」との考えを生涯にわたって貫き通しました。

1931年(昭和6年)11月、渋沢栄一は死去、91年の生涯を閉じました。

【関連・参考サイト】
渋沢栄一(Wikipedia)

渋沢栄一の名言(1)

事業には信用が第一である。
世間の信用を得るには、世間を信用することだ。
個人も同じである。
自分が相手を疑いながら、自分を信用せよとは虫のいい話だ。
- 渋沢栄一 -

反対者には反対者の論理がある。
それを聞かないうちに、いきなりけしからん奴だと怒ってもはじまらない。
問題の本質的な解決には結びつかない。
- 渋沢栄一 -

大なる立志と小さい立志と矛盾するようなことがあってはならぬ。- 渋沢栄一 -

世の人が元気をなくしており、社会の発展が停滞している。
いままでの仕事を守って間違いなくするよりも、さらに大きな計画をして発展させ、世界と競争するのがよいのだ。
- 渋沢栄一 -

人は全て自主独立すべきものである。
自立の精神は人への思いやりと共に人生の根本を成すものである。
- 渋沢栄一 -

富者をうらやんでこれを嫉視するのは、自分の努力の足りぬ薄志弱行のやからのやることだ。
幸福は自らの力で進んでこれを勝ち取るのみだ。
- 渋沢栄一 -

我が人生は、実業に在り。- 渋沢栄一 -

一人ひとりに天の使命があり、その天命を楽しんで生きることが、処世上の第一要件である。- 渋沢栄一 -

夢なき者は理想なし。
理想なき者は信念なし。
信念なき者は計画なし。
計画なき者は実行なし。
実行なき者は成果なし。
成果なき者は幸福なし。
ゆえに幸福を求むる者は夢なかるべからず。
- 渋沢栄一 -

大なる欲望をもって利殖を図ることに充分でないものは決して進むべきではない。
空論に走り、うわべだけを飾る国民は決して真理の発達をなすものではない。
- 渋沢栄一 -

得意時代だからとて気を緩さず、失意の時だからとて落胆せず、常操をもって道理を踏み通すように心がけて出ることが肝要である。- 渋沢栄一 -

数字算出の確固たる見通しと、裏づけのない事業は必ず失敗する。- 渋沢栄一 -

たとえその事業が微々たるものであろうと、自分の利益は少額であろうと、国家必要の事業を合理的に経営すれば、心は常に楽しんで仕事にあたることができる。- 渋沢栄一 -

論語とソロバンというかけ離れたものを一つにするという事が最も重要なのだ。- 渋沢栄一 -

男はいかに丸くとも、角を持たねばならぬ。- 渋沢栄一 -

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