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中村天風の名言

1876年(明治9年)7月30日に現在の東京都北区王子にに生まれた中村天風。

その名言には「今日一日、怒らず、恐れず、悲しまず、正直、親切、愉快に生きよ」などがあります。

天風会を創始し、心身統一法を広めた中村天風の生涯と名言をご紹介します。

中村天風の生涯

中村天風

1876年(明治9年)7月30日、中村天風は、現在の東京都北区王子に生まれました。

父は旧柳川藩士で大蔵省初代抄紙局長でした。

幼少期を王子村や本郷で過ごした後、福岡市の親戚の家に預けられ、修猷館中学(現在の修猷館高校)に入学。英語で授業を行っていたため語学に堪能となりました。

柔道部のエースとしても活躍していましたが、練習試合に惨敗した他校生に闇討ちされ、その復讐を行う過程で出刃包丁を抜いて飛びかかってきた相手を刺殺。正当防衛は認められたものの退学となりました。

その後、16歳のときに陸軍の軍事探偵となり、中国で活動。
1904年(明治37年)、日露戦争中にコサック兵にとらわれ、銃殺刑に処せられる寸前に救出されました。

1906年(明治39年)、30歳のときに肺結核を発病。病気のため弱くなった心を強くする方法を求め、アメリカへ密航。自分の病気の原因を突き止めるため、コロンビア大学で自律神経系の研究を行いました。

その後、ヨーロッパに渡り、フランスでは大女優サラ・ベルナールの家に居候。各界の著名人を訪ねるも納得の行く答えを得ることができませんでした。

1911年(明治44年)、35歳の天風は帰国の途上、インドのヨーガの聖人カリアッパ師に出会い、そのまま弟子入り。ヒマラヤの高峰カンチェンジュンガのふもとで2年半修行を行い、この修行によって結核は治癒し、悟りを得るに至ったといいます。

1913年(大正2年)、インドからの帰国途上に、旧知の友人孫文が第二革命を起こしたため、中華民国最高顧問として協力。

帰国後は東京実業貯蔵銀行頭取などを歴任し、実業界で活躍しました。

しかし、1919年(大正8年)、43歳のときに突然、一切の社会的身分、財産を処分し、統一哲医学会を創設。街頭にて心身統一法を説き始めました。

政財界の実力者が数多く入会するようになり、1940年(昭和15年)に天風会に改称。東郷平八郎、宇野千代、ロックフェラー三世、双葉山、稲盛和夫ら、多くの著名人が中村天風の影響を受けたといいます。

1968年(昭和43年)12月に中村天風は92年の生涯を閉じました。

【関連・参考サイト】
中村天風(Wikipedia)

中村天風の名言(1)

どんな些細なことでも感謝を先にして喜びで迎えたなら、黄金花咲く爛漫たる喜びの世界になる。- 中村天風 -

百歩譲って、いくら磨いても玉にならないとしてもだよ、磨かない玉よりはよくなるぜ。
ここいらが非常に味のあるところじゃないか。
- 中村天風 -

憎い人があろうはずがない。
あなた方が何か憎らしいことを考えているだけだ。
- 中村天風 -

人生あまり難しく考えなさんな。
暗かったら窓を開けろ、光がさしてくる。
- 中村天風 -

喜びのないところには、本当の生きがいのある人生というものがない。- 中村天風 -

数ある同僚の中からぬきんでて偉くなる人は、結局、偉くなるべき資格をもっているんです。
その資格とは、「誰にも言われなくても、日々毎日、実際に努力している」ことなんです。
- 中村天風 -

筆を洗ったまっ黒なコップの水も、水道の蛇口のところに置いて、ポタリポタリと水を落とせば、一晩のうちにきれいになってしまう。- 中村天風 -

人生というものは、そこに進歩と向上があってこそ生きがいを感じ、勉強もし、努力もするんだぜ。- 中村天風 -

「俺は運が悪いなあ」と思わないで「ああ、何か俺の心構えなり、方法なりに大きな間違いがあったのを、こういう結果になって、天が教えてくれているんだなあ」と考えなさい。- 中村天風 -

他人の喜ぶような言葉や行いを、自分の人生の楽しみとする、という尊い気分になって生きてごらん、今日から。- 中村天風 -

自分が心配、怖れたりしている時、「いや、これは俺の心の本当の思い方、考え方じゃない」と気付きなさい。- 中村天風 -

言葉には人生を左右する力があるんです。
この自覚こそが人生を勝利にみちびく、最良の武器なんですよ。
- 中村天風 -

欲は全ての進化と向上の源泉である。
欲を押さえつける必要など少しもない。
求めれば求めるほど愉快になり、楽しくなるのが本当の欲である。
しかも、人の喜びが自分の楽しみとなるものが最も尊い。
この尊い欲の炎をもっともっと燃やすことである。
- 中村天風 -

人が人の世のためを、本位として生きる時、その心の中に、卑しい不平不満の火は燃えない。- 中村天風 -

苦労したり、悩んだり、人を憎んだり、恐れたり、悲しんでるとき、気持ちいいですか。
あんな嫌な気持ちはなかろう。
その嫌な気持ちをなぜ心にさせるんだ。
喜ばせてやれ。
- 中村天風 -

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